債券投資とは
債権とは国や地方公共団体、企業などが、投資家からお金を借りる際に発行される証書(現在は電子化)です。
発行者は投資家に対して利子を払い、償還日に元本を返します。債券はさまざまな種類があり、償還までの期間や利率もさまざまです。
債券は発行者の立場からすると資金調達の手段ですが、投資家からみると投資の対象といえます。
満期まで保有しなくても、途中売買も可能です。ただし、発行者が倒産などすると、履行されない場合があります。
債券投資のメリット
銀行預金よりも高金利
銀行の定期預金と比べても債券のほうが高金利に設定されています。定期預金だと利息が0.01%に設定されている銀行が多く、100万円預けても1年で100円しか増えない計算です。
その点、元本保証のある個人向け国債の場合、下限金利が0.05%に設定されています。
社債の場合、国債よりも高い金利に設定されていることが多く、一定のリスクはありますが低リスクで定期預金よりも大きなリターンを期待できます。
株式投資に比べて低リスク
株式投資の場合、投資先の企業の業績や経営状況をしっかり調べる必要があり、専門知識も要求されます。
一方、債券は保有する債券を決めてしまえば、保有するだけで利息を受け取れます。
債券選びは株式投資と同様の労力は必要になりますが、運用中は債券投資のほうが手軽です。
この手軽さが投資初心者に向いているといえるでしょう。
利益計算しやすい
債券は利益の計算がしやすいのもメリットです。株式投資の場合、株価が毎日、変動するため予想は難しくなります。
債券の場合、満期保有した場合の利益計算が容易です。
変動金利の債券の場合、利益計算は難しくなりますが、固定金利のものであれば、何年後にいくら受け取れるのか予想できます。
受け取れる金額がわかっていれば、計画もしやすくなります。
債券投資のデメリット
利回りが低い
債券投資は安全性が高く、定期預金より高いですが、他の投資商品と比べると利率が低い点が揚げられます。
債務不履行になる可能性がある
国債だと日本が経営破綻しない限り、債務不履行(デフォルト)とはなりませんが、社債では十分にあり得ます。
購入した債券の発行者の経営状況悪化した場合、元本の払い戻しや利息の支払いが滞る可能性があり、最悪、倒産してしまうと元本まで失ってしまいます。
購入を検討する場合、発行者の信用度の調査が必要です。