銀行にお金を預けておくと利子がつくため、預金も資産運用の一つといえます。
円預金はいつでも引き出せる「普通預金」、一定期間の間、引き出しに制限を加える代わりに普通預金よりも金利が高い「定期預金」、期日まで毎月定額を積み立てる「積立式定期預金」があります。
円預金のメリット
簡単に始められる
円預金の一番のメリットは簡単に始められるところです。銀行に行って手続きすれば、すぐに口座を開設できます。最近ではネット銀行も増えており、インターネット上で口座を開設できて便利です。
引き出しも取扱時間内であれば、急な出費にも対応可能です。また、円預金は、株式投資のように特別な知識がいらないこともメリットといえるでしょう。
元本保証
円預金は最初に預け入れた金額(元本)が保証されている金融商品で、万が一途中解約しても、預け入れたお金が減ることはありません。
約束した期間(満期)がくると、預入金額と利息を受け取ることができます。
預金保険制度の対象
預金保険制度とは、お金を預けている金融機関が万が一破綻した場合、預金保険機構が預金者の資金を一定の範囲で保証する制度です。
保護の対象は、円普通預金、円定期預金、景品付き定期預金、円仕組預金を合算して、元本1,000万円までと保険事故発生日までの利息が保護されます。
円預金のデメリット
超低金利
元本保証、預金保険制度によって安定している反面、超低金利のため、円預金は預けていてもほとんど資産が増えることはありあません。
普通預金の場合、0.001%の低金利で、100万円を1年間預けても、利息はわずか10円で、利息に対して20.315%の税金が発生します。
定期預金でも0.01%なので、100万円を1年預けた場合、100円にしかなりません。普通預金に比べ高い利率といっても、雀の涙しか差がないため、大きな利益は期待できないでしょう。
インフレリスク
実感しにくいですが、インフレによるリスクも存在します。すべての物価は一定ではありません。
現金を100万円持っていたとして、100万円の車が欲しければ、今すぐ購入すれば当然100万円で手に入れられます。
しかし、1年の物価上昇率が3%の状況では、100万円の車は1年後、103万円になってしまい、現金として100万円を持っているだけでは1年後は購入できません。
100万円を金利0.001%の普通預金に預けても、103万円に値上がりした車を購入できないわけです。
このように物価が上昇しているインフレでは、資産運用において物価上昇を上回る成果を出さないとお金の価値が目減りしていることになります。