ダイヤモンド投資とは?
ダイヤモンド投資とは、ダイヤモンドを買って保有し、その価格上昇を期待して行う投資の一種です。
ダイヤモンドの価値は、カラット(重さ)、クラリティ(透明度)、カット(輝き・研磨の品質)、カラー(色)の「4C」を基準に決定されます。大きくて輝きも透明度も申し分ないダイヤモンドは希少性が高く、それゆえに非常に効果です。世界最大のダイヤモンドはイギリスに保管されている「カリナン」で、価値は数千億円にものぼります。
ダイヤモンド投資のメリット
価値が下がりにくい
ダイヤモンドはその堅牢さゆえに、資産価値が劣化しません。また、ダイヤモンドは金と同様に、物理的な資産です。貨幣の価値が落ちるインフレーションが起きても、価値を保つことができます。そのため、経済が不安定になっても資産を守るという目的で利用できます。その理由は、ダイヤモンドの供給は限られており、かつ需要があるからです。経済の状況に左右されずに安定した価値を維持できる商品といえます。
保管と運搬がしやすい
高い価値を持つダイヤモンドでもそのサイズは非常に小さく、他の物理的な資産と比べると保管・運搬がしやすいというメリットがあります。また、世界中でもその価値が認識されているため、地政学的リスクや通貨リスクからの資産防衛手段として用いることも可能です。
ダイヤモンド投資のデメリット
投資戦略が立てにくい
基本的に、ダイヤモンドの価格は取引所で、需要と供給に左右されます。また、ダイヤモンドの取引は、参加者が個別に価格を交渉して決定する方式で決まります。つまり、同じ商品であっても需要と供給のバランスや、交渉人によっては価格差が生じることもあるということ。
通常の投資であれば過去のデータから価格動向を推察することも可能ですが、ダイヤモンドを投資用の資産としてみなす市場はまだ発展段階で、価格動向のデータも不十分です。ダイヤモンドの価格動向を予測することは困難で、安定した戦略を立てるのは難しいという側面があります。
素人では価値評価が難しい
ダイヤモンドの価値は品質で決まりますが、品質を決定する4Cの評価基準は一般の投資対象よりもさらに複雑です。特に、カットの品質を見極めたり、インクルージョン(内包物)による価値の変動を見極めたりすることは、専門知識と経験が必要です。加えて、高い価値のダイヤモンドを見つけ出し、適切な価格で購入する能力も必要です。素人には判別が難しく、一般の投資家が自己でダイヤモンドの価値を正確に評価するのは難しいといえます。