外貨預金とは日本円ではなく、米ドルやユーロなど外国の通貨で預金を行うことをいいます。基本的に円預金と同様に定められた利息がつく預金です。
外貨預金の場合、日本円を外国通貨に交換して預入、外国通貨を日本円に交換して払戻す取引となります。
外貨預金のメリット
日本円と比較して金利が高め
外貨預金で取り扱われている外貨は日本円で預金するよりも金利が高い場合があり、日本円での預金よりも高金利の運用が期待できます。
極端な例ですが南アフリカランドの金利はなんと40%です。100万円を預けた場合、1年で40万円の利息がつく計算になります。
ただし、南アフリカはインフレが進んでおり、為替変動リスクが大変高いため安易に預入するのは危険です。
外貨預金を行う場合、入念に情報収集を行い、預入期間を検討するといった工夫が必要です。
為替レートの変動によって為替差益を得られることもある
預入時と払戻時の為替レートの差によって、外貨差益を得られることもあります。
例えば、為替レートが1米ドル=100円の時に、100万円を米ドルへ預け入れ、1米ドル=200円の時に円へ払い戻したとすると、為替レートの変動によって200万円になり、100万円増えました。
当初預け入れた金額より増加したことで為替差益となります。
外貨預金で運用する場合、円高時に預入、円安時に払戻を意識すると為替差益を狙うことができます。
外貨預金のデメリット
為替手数料がかかる
日本円を外貨に換えるときと、外貨を日本円に換えるときに、それぞれ手数料が発生します。手数料は為替手数料といい、金融機関によって異なります。
為替レートの変動によって為替差損となることがある
為替レートの変動によって為替差益を得られることもありますが、逆に為替差損が発生することもあります。
例えば、為替レートが1米ドル=100円の時に、100万円を米ドルへ預入、1米ドル=90円の時に円へ払い戻したとすると、為替レートの変動によって90万円となり、10万円減ってしまいました。
当初、預け入れた金額より減ってしまうことで為替差損となります。
売り買いに適用される為替レートは随時チェックし、円換算でいくらになるか把握するようにしましょう。
預金保証制度の対象外
外貨預金の場合、預金保証制度の対象外となるため、金融機関が破綻した場合、預金の払い戻しは保証されません。
万が一を考慮して、外貨預金は1つの金融機関に集中させず、いくつかに分散させておくことが大切です。