ロボアドバイザーとは投資家の代わりに人工知能(AI)が自動的に資産運用してくれるサービスのことで、これまでの投資のかかわり方を大きく変える画期的な資産運用といわれています。
投資というと、専門的な知識や十分な時間がないと始められないと感じる方も多いですが、ロボアドバイザーはそのような投資初心者や忙しい方の間で注目されています。
ロボアドバイザーのメリット
投資に関する専門知識が不要
各社が用意した質問に回答し、口座にお金を入れておくだけで、ロボアドバイザーが投資・運用してくれます。投資を始めるうえで大きなハードルである知識が不要です。
ロボアドバイザーの運用結果を把握しておくために最低限の知識は必要ですが、とりあえず運用を開始して徐々に勉強していくことが可能です。
手間がかからない
投資一任型のロボアドバイザーの場合、利用者の回答に従って、自動的に投資銘柄を選ぶ、分散投資するなど資産運用のすべてを任せられます。
提案当初の資産配分を維持するため、必要に応じて自動でリバランスしてくれるので、利用者の手間がありません。ほぼ何もしないで資産運用が可能です。
長期分散投資に向いている
1つの市場、1つの資産に集中投資せず、リスクを抑えるために分散投資するというのが、投資におけるリスクヘッジの方法です。
ロボアドバイザーは長期投資が行われる前提で資産配分が行われるため、長期分散投資を行い人にはメリットとなるでしょう。
ロボアドバイザーのデメリット
短期的に大きな収益が見込めない
長期分散投資が前提のサービスのため、短期間で大きな利益を見込めません。短期で利益が出ないからと途中でやめると損失を出す可能性が高くなります。
他の投資よりもコストが割高
株式投資などと比較すると、コスト面が高くなります。ロボアドバイザーの運用手数料は1%程度で、100万円でロボアドバイザーに投資した場合、最低でも1万円のコストがかかることになります。
同じようにプロの投資家に運用を任せる投資信託の場合、手数料が0.3%以下のものもあるので、割高といえるでしょう。
元本保証はされない
ロボアドバイザーはAIが投資を支援するサービスで、希望に合わせたものを運用するだけで資産を守ってくれるわけではありません。目標利益を必ず達成してくれるわけではなく、相場状況によっては元本割れもありえます。
10年以上の長期投資を前提としているので、短期的には含み損が生じる可能性も理解しておいたほうがいいでしょう。